あらゆるものがビジュアライズ化され、人々はクリエイティブによって表現された世界の中で生きています。
PIXTAでは、様々なクリエイティブ表現を担う写真・イラストを分析し、2019年のクリエイティブトレンドを考察。
検索キーワードの変化、ダウンロード素材の傾向、社会背景を様々な観点から分析し、これからの表現とテーマを考察しました。
テクノロジーの進化と共に、ビジュアルはイメージのその先へと向かっています。
ビジネス・テクノロジーの象徴として好まれる「青」を基調としながらも、そのカラーの使い方も深度や幅を広げ、
私たちが想像しうる未来の暮らし、働き方、職業、環境、そしてテクノロジーの力そのものを描き出したものが求められていきます。
今、足音として聞こえてきている未来の暮らしをクリエイティブの力で具現化し、その先へ。
近年、インバウンド需要から伝統的な和文化へのアプローチが人気の潮流でしたが、名残を残しつつもトレンドは、より現代的に、体感的にリアルな日本を表現したものへと移行しつつあります。
一瞬で引き込まれるようなドラマ性を持ちながら、色彩はより鮮やかに、艶やかに、臨場感や躍動感を取り込み、伝統と現代のポップさが融合したビジュアルへと変化しています。
人物の表現は、ジェンダーにとらわれないそれぞれの「わたしらしさ」の追求へと移り変わっています。
美しさはセクシーよりもヘルシーへ。自然体であることの美しさと、被写体の暮らしや人生、内面の価値観や心情に一瞬触れるような、ストーリー性のあるカットと大胆な構図が求められてきています。
「静と動」を意識した一枚で表現されたドラマと、ノンフィルターのリアリティで表現される「◯◯な私」こそ、もっとも美しい瞬間。
イラストの表現は長らくデジタルよりも手書きのぬくもりが残る表現が人気を集めていました。
かわいらしさや、やわらかさ、ハンドメイド感ある表現は2019年もニーズが続いていく一方で、トレンドはよりシンプルな方向へと移り変わろうとしています。
美しいラインで魅せるドローイング、より淡く重ねられた水彩。ひとつひとつはシンプルなのにデザインされた全体像。
そうした、主張しすぎないなじみやすさの中に、描き手の個性がぺろりと舌を出すような+αのユーモアを。